先日こちらでもご紹介しましたが、
12月までだった住宅エコポイントの期限が短縮されました。
7月末着工分までですので、残すところあと1ヶ月です。
開始以来1年4か月が経過し、利用状況を見てみると
開始直後は少なかった新築が着実に増加していて、
認知度も高くなっていることがうかがえます。
またリフォームでは、窓の断熱改修に人気が集中しているようです。
駆け込み需要も予想され、逆にエコポイント終了後の
業界の冷え込みが気になるところですが、
メーカー側は、電力不足に伴う省エネ志向の高まりが
追い風になると見ているとのこと。
住宅の中でも窓は熱が逃げやすい場所なので、
窓の断熱改修は住宅の断熱性能向上に特に効果的です。
中でも既存の窓を壊さずに手軽に設置できる内窓は人気が高く、
今後需要がさらに増加すると期待しているようです。
遮熱タイプの商品もありますので、暑い夏を節電しながら快適に乗り切るために
賢く利用してみてはいかがでしょうか。
本格的な夏を前にして、節電の話題がまた増えてきたように感じます。
経済産業省では7月から、
消費電力を前年比15%削減した東京電力管内の世帯に
景品をプレゼントする制度を開始するそうです。
暑さに負けてエアコンのスイッチに手が伸びそうな時、
ご褒美を思い出してもうひと頑張りできるかもしれません。
以前から節電に取り組んでいる人にはメリットがないとか
そもそも他にやるべきことがあるだろう、とか
否定的な見方もあるようですが、
結果的に電力不足解消につながると良いですね。
自治体レベルとしては、荒川区では既に
『節電マイレージコンテスト』 と題する節電運動を展開中で、
他にも港区や中野区でも節電に関する政策を実施(又は予定)しているとのこと。
民間で節電を後押しする制度を導入している企業もあり、
今後更に広がりを見せるかもしれません。
原発の存在自体が問題視される中、節電は長期間取り組むことになりそうです。
大義名分だけでは続きにくいかもしれませんが、
このような運動がスパイスとなって
無理なく長く続いていくといいですね。
日経ホームビルダー6月号に、「家づくりの価値観に変化」
という記事が載っていました。
震災発生の時点で住み替えやリフォームを具体的に計画していた顧客を対象に、
家づくりの考え方が大震災の前後でどう変化したか、を調査したものです。
その中でも変化が顕著な項目を、ピックアップしてみました。
【最重要の条件】 半数が「変わった」と回答
●大幅に減少した項目→費用をできるだけ抑えたい/
最新の省エネ機能を備えた住宅に住みたい/
住宅プランやデザインで希望を叶えたい
●大幅に増加した項目→最新の耐震性能を備えた住宅に住みたい/
災害リスクが少しでも低い場所に住みたい
【プロ選びで最も重視する点】 6割が「変わった」と回答
●大幅に減少した項目→価格の安さ/デザインや企画の優秀さ
●大幅に増加した項目→住宅の地震対策技術に強い
少しコストがかかっても耐震性能を備えたい、
どんなに素敵なデザインでも、耐震性に不安のある住宅には住みたくない・・・
といったところでしょうか。
震災の影響がストレートに出た結果だと思います。
また、個別の意見では
●地震保険
●住宅の耐震性能だけでなく地盤の強さ・改良
●太陽光発電や雨水利用などエネルギー自立型住宅
などへの関心が高まっているようです。
皆さまはいかがでしたか?
一から計画を変更した方もいらっしゃるかもしれませんね。
震災が教訓となって、皆様の住まいづくりに生かされますように。