外壁のヒビ割れ
今日は天気が良く、１月なのに少し春の感じを受けさせてくれます。
先日、外壁のリフォームでヒビ割れないように塗装をして下さいとのお願いがありました。この気持ちは私も、そして皆さんも当然でしょう。しかし完全にヒビ割れないように塗装する事は難しいのです。なぜなら、ヒビは塗装のせいではなく下地のモルタル（コンクリート）の乾きや動きによって起こるためです。
これを防ぐには、下地のモルタル施工の時に丁寧に時間をかけて施工する事が大切なのです。十分に乾かしてから塗装を行うとほとんどヒビは見られなくなります。現在の塗料は塗料自体に弾性がありますので、少しの動きでは割れることがないようにできています。しかし、下地が割れてしまうと、どうしても表面までヒビが出てきてしまうのです。
改修の場合は塗料の仕上げの前に下塗りを行い、現在ヒビが入っているところは入念に処理を行ってから仕上げて行きます。ほとんどの住宅の場合が、外壁を塗りかえる時には１０年程は経っていますので、モルタルも乾いて割れるだけ割れていますのであとはしっかりと手入れをしてあげる事で外壁からの老朽化を防ぐ事ができます。決め手となるのは当初の施工時ですが、分譲住宅などの場合はその確認が難しいので、その後きちんとメンテナンスを行うことで住宅を長持ちさせる事ができます。新築でモルタル仕上げの場合はあまり工事を急がない事も重要になってきます。これは基礎にも言える事なので、覚えておくと良いですね。