~放置される空き家はなぜ増えるのか~
こちらで何度か取り上げている空き家の放置問題ですが、
先日の日経新聞で特集が組まれていましたので、ご紹介したいと思います。
3月の記事はこちら→http://setaken.sub.jp/blog/?p=429
5月の記事はこちら→http://setaken.sub.jp/blog/?p=497
国土交通省によると、空き家は10年間で約3割増えたとのこと。
世帯数の伸びの鈍化や、少子高齢化が影響しているそうです。
条例などで対策する自治体が増えているようですが
減る気配が見えないのはなぜでしょうか。
記事によると、理由として以下の問題点を挙げています。
【固定資産税の仕組み】
古い家屋が建つ土地を売却するには更地にする必要があるが、
解体費用がかかる上、建物がなくなると固定資産税が6倍になってしまう。
【不動産特有の市場原理】
一つしかない商品のため評価が異なる場合がある。
再開発計画により価値が上がる可能性などから、手放さないことも多い。
【人の心理】
愛着があったり、手続きの煩雑さ、法律上のリスクなどから
売却等の行動を取らない傾向にある。
相続人が複数いて話がまとまりにくい、といったケースもある。
では空き家を減らすにはどうしたら良いのでしょう。
◆住宅地でも介護施設が建設できるなど、用途地域規制の緩和
◆周囲への迷惑に応じた税金を課すなどの対策
◆自治体など公平な第三者が仲介する制度
記事には上記のアイデアが挙げられていました。
空き家になった理由は空き家の数だけあるでしょうし、
行政が個別に対応するには手が足りないでしょう。
私たち一事業者ができることは何か、今一度考えてみたいと思いました。